チョコレート・ファイター

「チョコレイト」と言われたら「ディスコ!」とレスポンスしてしまう私だが、これから「チョコレート」と言われたら「ファイター!」と叫んでしまうに違いない、タイのアクション映画。



おそらく主演を務めた"ジージャー”はタイの映画が世界に注目されていくと同時に、次代のアクションヒロインの担い手として世界中の映画ファンに認知されていくに違いない。キュートな顔立ちだけどときに男子っぽく見えて、すごくきれいな目をしている。10代の女の子がこの映画のために4年間も鍛えて撮影に臨み、スタントマンたちとガチンコ勝負をする。しかもそのアクションシーンのクオリティが非常に高い。必見です。



低予算の映画でもそれなりのCGが使える時代に、こういった生粋のアクションを見られるのは本当にタイ映画界に感謝しないといけません。某ヤフー映画のレビューを見たりすると、B級だとかストーリーがないとかいうけれど、そんなことはなくて、超絶A級のアクションシーンを引き立てるための無駄のないストーリーだったと思います。鳥肌ものです。



ちなみに重要な人物として阿部寛が出てるのですが、久々に阿部ちゃんカッコイーって思いました。
「なぜベストをつくさないのか」の上田以来ですかね笑
ジージャーのアクションが美しい分、阿部ちゃんの日本刀で戦う所作が、すごい下手に見えました。しかしさっきインタビューで見たのですが、本来は殺陣師が付いていたのだが、日本のヤクザが刀を持って戦うってのはもっと荒削りだろうと、監督に助言した上での演技だったそうで、それなら納得。寛、見直したぜ!「白い春」見るからな!!



昨日のTBSの格闘技中継の試合内容がイマイチな感じだった分(でも、所は勝ってよかったなあ、内藤もなんとか判定で勝ったしね…)、いや、それとは関係なく、リアルタイムでこんな身をすり切らして作ったアクション映画を楽しめるなんて、サイコーの気分でした。



ということで皆さん、“ジージャー”ことヤーニン・ウィサミタナンの名前は覚えておいたほうがよいようです。