callmeと[4.18ワンマンライブに向けて作られた新曲たち]

香美、瑠海、美杜のこ、る、み、をとってcallme。ドロシーリトルハッピーの派生ユニットです。彼女たちのワンマンが4月18日の渋谷O-Eastワンマンが行われました。

 


3月にシングルで3曲を世に出した時点では、ワンマン後の活動は未定だと言われていました。しかしどこからか、「美杜先生が新曲を量産しているらしい、現場がノリノリでどんどんアレンジがあがっているらしい、ワンマンはかなりの新曲祭りになりそうだ」なーんて風の噂を聴いたりもしていましたが、そのワンマンライブではなんと新曲を10曲も披露して想像を超えるものでした。

 

思えば3月のシングルのリリイベ時点では、callmeとは高校を卒業する3人が卒業制作として、セルフプロデュースで作品を作るというコンセプトのグループでした。「Once again」という曲から特に感じられるような”青春”を振り返る人生の岐路特有のエモーションの中で、そして、3人で“もの作りをする”という喜びに満ちあふれた3人の輝きをみました。

 

Once again

http://youtu.be/A5lv14h2SYk

そんなエモーショナルな風に煽られて、僕自身平日18:30開始のリリイベに間に合うように会社から駅まで走り、駅から会場への“光浴びる道を”また走りながら「それはなんて青春」「卒業おめでとブラブラブラ」なんてワードを思い浮かべたりして、「吉井和哉最高!CALL ME最高!」という気分で、気づけば都内のリリイベに全通していたりもしたのです 笑

 

期間限定なのでプレッシャーもなく、楽しむことしか考えないリリイベ。彼女たちのクオリティについては、伸びたら伸びただけいいと思っていたら、思っていた以上に素晴らしい出来。気持ちよく音楽を楽しむ。非常に肩の力が抜けたリリースイベントでした。(リリイベ最終日に売るCDが会場に届いてなくて売るものがなかったくらいに…気楽な…)

 

そんな気軽な印象を持っていたcallmeが、ワンマンライブに向けて一ヶ月で新曲10曲を仕上げて来ました。様子が変わって来たのです。高校生活を一区切りするライブではなくて、無理をしてでも完成させる決意のライブとなり、これはもう以前のcallmeのコンセプトとは別のグループです。

 

僕はcallmeの楽曲、すべて好きだし素晴らしいと思っています。美杜さんの作るメロディーは本当に優雅です。複雑なリズムに乗っかってもその間をするすると泳いでいく、少し和テイストもくどくない程度に感じるオリエンタルな雰囲気。聴いたことがあるようで、聴いたことがないメロディー。そして思わぬフックを持ってくる部分で感情がかき立てられる。彼女が好んで聴いていた奥華子さんやニコ動のDTMのプロデューサーたちに感謝したい。もちろんステップワンの育成とドロシーの活動・作品が基盤にあり、それなりに思いをもって応援してきた身としては本当に嬉しい限りです。

 

美杜さんのメロディーに彼女たちの3人の歌詞が乗っていく。歌詞カードは全曲ないから、正確な話はできないですが、それぞれ3人の書く言葉には特徴がある。パーソナリティーが現れている部分やドロシーの作品世界に影響を受けているところもかいま見られる。これは作品ができてからじっくり考えたいところ。

ちょっと新曲のライブ動画を見ていきましょう。

 

My affection

http://youtu.be/B_3d4be6UhI

 

今回の新曲で私が1番好きな曲。秋元瑠海さんの作詞です。こんなに明るい曲なのに切なく胸を打つのはきっとるーちゃんの歌とパーソナリティーに裏打ちされている。

“ときめきの正体 わかった瞬間に 世界は色づきはじめた”

この歌詞からサビまでの流れ、喜びに満ちていく世界が、トラックの期待と高揚感と共に広がっていきます。

こんな瞬間は僕が音楽や映画に求めているものでもあります。

みんなでハリネズミダンスをやりましょう、って流れはすごくうまいなあ、誰が考えたんだろう。

 

game is mine

http://youtu.be/Ecv3KtR7b-8

 

この曲はオフィシャルになかったのですが、どうしてもあげておきたかったので、ちょっとユーザーさんがアップされたものを拝借します。

富永先生の作詞曲。ディスコファンク的なアプローチは先人たちが様々なアプローチを試みていましたが、ピアノとドラムとベースのジャズファンクって聴いたことないな…いや新しい引用とか、そんな話どうでもいいんだよ!とにかくカッコいいよね曲が!メロディーの起伏も、それを構成するリズムもねえ。冒頭からサビまで。Falling for youでは富永さんが相手に堕ちていったのに、こっちの曲では“イカサマなんてしない”っていう、優等生ぶりが萌えますね!

 

Precious

http://youtu.be/XDa6ZFnWRBA

これはこうみんの作詞。英語の歌詞で綴っていき、サビのワンフレーズを日本語で。PerfumeのSpending all my timeの手法をもうやっている笑 これ、早めに公式がアップしたってことは海外へアプローチを想像してしまうね。この日本語詞がとてもロマンチック。こうみんがこんなにロマンチストだって知らなかった!

 

SETAGAYA Rumb

http://youtu.be/A0Nv_aV0K-4

 

インストなのですが美杜先生の作家性がすごくわかりやすいですよね。※なーんていってたらカバーらしいって話をTLで見かけました。でもすごくみもっぽいと思うんだよ!!

個人的にはアプローチは違えど質感は僕がいずこねこに見ていた世界観の感覚に近いなあ、なんて。

 

この他にも素晴らしい曲がたくさんあるので、ぜひぜひ、動画で、ライブで、彼女たちの曲に遭遇してみてください。

 

さて、callmeの記事なのですが、最後にドロシーリトルハッピーの新曲「Tell me! Tell me!」を。

callmeで3人を知ったファンの人がドロシーの時の3人を見るのって、とても面白くないでしょうか。大変なことをやろうとしているのかもしれないけれど、双方のハコを持つことの相乗効果と、異なったターゲットへの訴求によってどんどん彼女たちの歌を届ける範囲を広げていってほしいなと思っています。

 

www.youtube.com