ラストダンスはあなたに

空から 明日が 降りて来なくなるまで
僕は君のもんだ 失うものなんか 最初から無かった
今も未来も まるで水のようだ
スパルタローカルズ「水のようだ」)

高2のころに行った渋谷アックスのイベントにもらったフライヤーで、僕はスパルタローカルズを初めて知った。



その後、僕の中では飛ぶ鳥を落とす勢いで駆け上がっていったスパルタローカルズ。セコンドファンファーレ〜sun sun sun〜Dreamerというとても素晴らしいアルバムをリアルタイムで体験できたのは本当に幸せだった。その後、ギターロックに括られがちなバンドのほとんどがだんだんどーでもよくなっていったり、消えていったりしたが、スパルタローカルズはリアルタイムでその動向を追い続けている数少ないバンドになった。




今日スパルタローカルズの解散ライブが行われた渋谷のアックスは、僕が初めて彼らを知った場所だ。いつもはPerfumeのチケットを配給してくれない搾取する者e-plusさんが、この解散ライブのチケットを配給してくれた。




うーん、前置きが長過ぎる!!




ライブだが、お客さんがほぼ同年代だった。
大体スパルタローカルズの解散に全国から駆けつけたコアなお客さんと一緒に、彼らが最後に相応しいと選んだ曲たちを渋谷アックスのキャパで聴けるんだから、悪いライブのはずがない。
ゼロ年代初頭の日本のロックにビートを持ち込んだのは多分スパルタローカルズ。最高のダンスアクト、合唱アクト、バラードアクト、カオスアクト。解散の切なさとかない至ってさわやかで楽しいライブだった。




(こういうの書くのハズいんだけど)ライブが終わったあとに、「トウキョウバレリーナ」が会場に流れて皆で歌った。バンドは終われど、歌は残る。そして歌を残すのはリスナーの役目なんだと感じた。
トランジスタラジオを残すものがいる。ビリージーンを残すものがいる。ゲットアップルーシーを残すものがいる。クレヨンしんちゃんを残すものがいる。スパルタローカルズの歌を残すためにも、生きてかなきゃいけないじゃん。
好きなバンドの解散はそこそこ経験してきたが、こういう気持ちになったのは初めてだった。





「ロックとハニー」を聴かせて僕を信頼してくれた友人 
今日ライブを共にした友人
電車で久々に会ってsun sun sunのよさについて語り合った友人
スパルタローカルズは僕の周囲に様々な関係性を生み出してくれていて、それってリスナーひとりひとりにとってどれくらい意義があることだろうって考える。




空から 明日が 降りて来なくなるまで
僕は君のもんだ 失うものなんか 最初から無かった
今も未来も まるで水のようだ



この歌詞をそっくりそのままスパルタローカルズに返してやる。