Perfumeツアー千秋楽
Perfume千秋楽も終わった。長い、長いなこの日記。
でも、ツアー始まってPerfume情報のインプット/アウトプットを停止するという修行などをしてたから、その反動もあるし、大きなツアーも終わったということでね。
脱力感、世間はちょうどお休みが続いてるし、ああ、何しようかなあという感じ。いや、あ〜ちゃんの「明日からも頑張ろうね」の言葉通り、頑張らなくては。最高を求めて。
去年のGAMEツアーや武道館公演が終わった後も脱力感に襲われていたけれど、(あ、代々木もね)今回の直角二等辺三角形ツアーの後では脱力していると共に、なんだかほっと安心している。今年もいろいろあったなあ。
全19公演最後のライブが終わって、Perfumeが去って、ドリームファイターとエンドロールが流れた。最高の映画を観たあとにエンドロールで帰る客がいないように、(今年のグラントリノのあとなんかそうだった)皆が最高潮の気分でクレジットを見届けていたと思う。なんか、映画にある、いろんな問題を乗り越えたあとに、皆でお祝いしている感じ。
例えば、スターウォーズエピソード6の宴。
またはエミール・クストリッツァ映画のラスト必ず出て来る宴みたいな。
アンダーグラウンドのラストシーンとか
Perfumeライブに感じる多幸感って、Perfumeと自分との間だけにあるものではなくて、あの幸せな空気はPerfumeとその会場にいる皆で作り上げているものなのだということをつくづく感じるよ。ちょっとやりすぎな客とかもいるけどさ笑
もちろん、3人とスタッフさんたちが織りなすものすげーパフォーマンスを見に来てるわけだけれど、観客を含めた全員があの空間を作ってるんだよなってエンドロールで実感した。
ああ、もう毎回やってるので無理矢理レポっぽいのやるか!これやらねえと次に進めないし!雑に!(自暴自棄)
30日千秋楽!凪ぱぱさん、チケットありがとうございました!
開演前、外はちょっとしたお祭りだった。
ふらふらしているとツアーの功労者のひとり、「そうでない人」と気づいたら急接近していた。(文字通りの意味でね)
武道館のときもすごいいろんな人がいたけど、やっぱガチ熱心な人々じゃないとチケット取れんかった。あれから1年経って、少しだけキャパに余裕もできて、Perfumeを楽しむ層は広がったなあと感じる。
4日間参加した中でも、昨日は会場の空気が異質だった。
大きな会場にひと際大きい歓声がこだまする。
一瞬そこは野外のライブ会場であるかのような気がした。
2008年のフジロックにマイブラッディバレンタインが登場する前のような観客の飢餓感を想いだした。 (1枚のアルバムで世界変えちゃった、マイブラを引き合いに出すのは怒られそうなんだけれど、しょうがないじゃないか、Perfumeはコンプリートベスト1枚で自分の世界を変えてしまったんだから。)
さあ、ライブが始まる。
何度行ってもその場所には、決して慣れることはない独特のエネルギー。
席の関係か、空気感か、PAさんの仕業か。
音圧が最初からすごかった気が。
1 Take off
スクリーンが三カ所キレイな円形に破れた。
エレクトロなブリッジが追加されていてその部分ダンスカッケー。
観たのは4回目だが、また騙された。
ステージにはトライアングルがテーマの舞台装置あらわる。
目新しいものがなかったっていう人もいるけど、やっぱこのディスプレイつきの舞台装置は可能性を感じさせます。景気よくなれ!
2 NIGHT FLIGHT
この曲は大きな会場が似合う。
一瞬冷静になったら会場が揺れてた。
3 エレクトロ・ワールド
来ました序盤の起爆剤!
ライブハウス気分になる。
4 Dream Fighter
序盤に来た!
このライブが終わってこの曲の世間の評価が一瞬にして上がっていくことをこのとき僕はまだ知らなかった。
5 love the world
3人の細かな動作やしなやかな身体の使い方を観て、やっぱこのパフォーマンスは地球上にここしかないよなってことを実感。
この辺になると、今、自分がパフュームのライブにいるという喜びとなぜここにいられるのかという奇跡的なものを感じるようになる。
−MC−
かしゆかのターン
6 Zero Gravity
MIKIKO先生グッジョブと思う。
ダンスがついたことで、アルバムの途中のよい曲って認識から一辺主役級の曲に躍り出た。(ほとんどの曲が主役級の曲なんだけど)
かしゆかと同じくらいの高さに立っていた。隣の人がやられてた。
7 マカロニ
マカロニもライブの定番になったよね。
逆にマカロニが普通なくらい密度の濃いライブなんだなって思った。
8 SEVENTH HEAVEN
踊りながら泣ける曲第1号。いつもライブのハイライトになる。
ライブって二つに分けられる。セブンスヘブンをやったライブとやらなかったライブだ。
というか、セブンスヘブンは初めてPerfumeを見た曲なんだ。(渋谷AX)
腕を組んで、今では考えられない程の近さで「あの子がのっちって子かあ、」なんて思ってた記憶が蘇った。
9 Kiss and Music
This is it!
MIKIKO先生のニュヨーク帰りの匂いがした。
帽子もって踊れるのって難しいよねえ。ここまでできるんだねえ。
特にのっちはサマになるよなあ。絶対いいダンサーになれるよな。でもPerfumeで頑張って!
−Speed of Sound
Perfumeが着替えてる間が絶好のダンスタイムなのである。
それにしてもGAMEのバタフライといい、この曲といい、いい曲持って来るよね。
10 edge(Δ-mix)
この8分の時間だけでチケット代のもとは取れるよね。
今までも映像の三人と生身の三人が踊っていたけれど、舞台装置の三つのディスプレイによって、ゴースト感が増幅されている。それを最大限に生かした6人のパフォーマンスやお絵描きも素晴らしい。今日も哲学してます。スタッフの挑戦だよなあ。綿密に計算された仕事は向上心に溢れてる。それもPerfumeだからこそなのだろう。
デカルトにこのパフォーマンスを見せたい。
11 シークレットシークレット
edgeのあとだと、よりシリアス感が増す。
人形が意志を持って華やかな場所で踊り、人形に戻っていく。
空気人形か。これもデカルトに見せたい。
おっ、最後にのっちがしゃがんだけれど…
12 コンピューターシティ
キター!おいしいレシピを彷彿とさせるシティ繋ぎ!
もうすぐ変わるよ世界が
そう、Perfumeを一万4千人がこころから楽しんでいる世界。
でも、この世界は完璧な計算でつくられたわけじゃない。
絶対故障してるよね。
13 I still love U
サビの曲と全く違うリズムを取る、ちょっとラテンっぽいダンスが快感過ぎる。
このライブの一番の快感かもしれない。「めーいろーのーよーう」であ〜ちゃんが下がるあたり。カッケえ。
−MC−
のっちのターン
14 ワンルーム・ディスコ
みんなが手をあげるのは壮観である。
ここはワンルーム、確かにワンルームだ!
15 セラミックガール
待ってました!途中で機械っぽく走るところは、映画「ロボゲイシャ」で芸者が戦車に変身するシーンを彷彿とさせた。
16 ジェニーはご機嫌ななめ
ジェニーが始まると、もうすぐ終わりなのかという寂しい気持ちになる反面、ここから来るぞ!ってテンションがアガル。そういえば戸田でジェニーをやったって聞いた時のあのときの爽快な気持ちなんて全く思い浮かびもしなかった。
−「P.T.A」のコーナー−
ツーステップやってるからチョコレイトディスコのAメロでもノリやすくなったと思うんだ。
17 チョコレイト・ディスコ
ライブに限らず、「チョコレイト・」といわれるとディスコ!って反応するよね。勝手に身体が動いて気づいたらオワッってた。
18 ポリリズム
本日、踊りながら泣ける曲第3号に認定!
爽快だった。
確かにあんな幸せな場所を観たら泣くよな。
19 Puppy love
ツンツンした人も、上下上上をやってものすごい景色をつくちゃうデレーションだよね。
アンコール
ホントのあ〜ちゃんのターン
20 パーフェクトスター・パーフェクトスタイル
踊りながら泣ける曲第2号。
あ〜ちゃんの心からのことばの後にこの曲が来るってのが、やはりPerfumeの積み上げて来たものの重みというか、物語は過去からずっと続いてるんだなってことを感じる。
Perfumeがいなかったらこの場所にいないし、いろんな人との出会いもないわけで。時空を超えて全部が繋がってるんだなってことを実感。
21 Perfume
本当に本当にすごいスケールだよなあ。
横アリと一体になって補完されるかと思った。
22 願い(Album-mix)
最終日の願いが一番エフェクトが弱く感じた。
常にPerfumeの歌は僕らに届いているんだけれども、この最後の「願い」でそのことを噛み締める。それにしても、wonder2に代わってワンマンのトリを張れる曲があるって、Perfume懐深すぎる。ただただ感動。
ラスト、冒頭に書いたよううにドリームファイターのインストとエンドロールで終わった。最後の最後にPerfumeのいないクライマックス。それはまだまだPerfumeがやれることの証明でもあった。
常に期待を超えて来るPerfumeとスタッフさんたち。
あと、コレオグラファーとしてのMIKIKO先生の仕事。
向上心に溢れたすばらしいパフォーマンスを見せてもらった。
作品といい、ライブといいすごいプレッシャーの中でやってるんだろうなあ。
その後、敢えてか図らずもか終電を逃した沢山の方々との打ち上げは、とても楽しかったです。ありがとうございました。
ちょっと頑張れば普通にPerfumeを観られるようになった初めての全国ツアー。考えられない程多くの人の生活にPerfumeは刻み込まれているのだと実感した。
中には道夏さんブログみたいなエピソードもあったりしてね。
いろんな人の人生が交差するなかで、いや、交差するお陰で自分は生きている、それって当たり前のことなんだけど、そんな大切なことに心から気づかせてくれるものには、そうそう出会えない。それも素晴らしいエンターテイメントの中で。
こんな日記を書いてる今の自分がいるのも、今回の凪ぱぱさんをはじめとする、今までにライブへ僕を誘ってくれたいろんな方々との出会いがあったからだし。感謝。
強く求めるものが本気でやってるからこそ、こちらも本気で望まなければならない。そうやって更に強く希求するようになって相乗効果でよい体験は生まれていく。
うん、それってすごい。すごい。すごいって何も伝わらないからあまり使いたくないけど、すごい。
「Perfumeはなんで好きなの」と聞かれると遺伝子レベルの世界の話って答えてたけど、今回それでも説明できないことに気づいた。まだまだ、Perfumeについて考える作業は終わらない。
次は久々ライブハウスか。身体を鍛えて、尾道のあ〜ちゃん似の(だと勝手に思った)おばあちゃんがいるお寺で引いた大吉のおみくじをしっかり握りしめて待とうかと思う。
でも、まだ今年2ヶ月もあるじゃん!まだまだ!