2009勝手に映画ランキング!!!


今年日本で封切りされた映画で僕が観賞したものをランキングにしてみました。
今年は不景気の波もあって、基本的に当たり屋的なことはせず、良さげなものをみにいったので、見たほとんどの作品が面白かったです。

1位から46位まで!適当な感想を交えながら。
(ちなみにトップ3は空中キャンプさんにエントリしたものとは違いますが、その辺はご了承を。普通の人じゃなかったの?なんてきかないでね。)


↓最高!っていう意味でバリヤバライン

1位「母なる証明http://ow.ly/QNW3 
韓国産。ミステリー的な要素ももちろんなんだけど、特筆すべきはこの映画の伏目伏目に出てくる物凄いカットとあのラスト。登場人物の誰もが何を考えているのかまったくわからず、解釈の仕方が無数にありながらエンタメとしても成立している。


2位「グラントリノhttp://ow.ly/QNKL 
米産。みんなで笑ってみんなで泣いた、って感じ。なんもいえねえ、です。驚いたのは上映終了後の男子トイレの一体感。みんな深く息を吸っていた。背景知識をつけてもう一度見たいなあ。


3位「愛のむきだしhttp://ow.ly/QNzH
国産。積み重ねられて来た時間が最後の最後に結晶化する、なんか幼いころによく経験したような感覚を想いだした。屈折せざるを得なかった純愛。恋愛ものでこんなに感動したことはない。エバーグリーンな映画。


4位「レスラー」http://ow.ly/QNnN 
米産。ブルース・スプリングスティーンのテーマ曲を聴くだけでも、主人公の日々を想いだしてしまいます。どう生きるかってことは、どうしないと生きられないかってことなのかと思いました。プロレスネタバレ映画としても秀逸すぎ。



↓愛してるライン



5位『イングロリアス・バスターズhttp://ow.ly/QN7x 
米産。映画で歴史を葬ってみた映画。全体を通してあの「顔」のインパクトは一生忘れられない。ちなみにあの顔の女優さんは役柄通り本当にユダヤ系だそうです。DVDにはカットされたシーンが沢山収録されるらしい。


6位「へルボーイ/ゴールデンアーミー」http://ow.ly/QMSB 
米産。映像の作り込み度合いが素晴らしすぎます。非モテ感を拭えない2人の怪物君が恋愛に悩みながら戦うのもサイコー!この感想をラジオで宇多丸さんに読んでもらったときはテンションあがりまくりでした。



7位「チェイサー」http://ow.ly/QMLd 
韓国産。恐怖に背筋が凍るし、暴走する主人公に心が震えます。ひとつの事件だけに留まらない暴力の描き方がさらにドキドキさせてくれます。



8位「空気人形」 http://ow.ly/QME2 
国産。アートな感じで終わってしまうのかと思いきや、ラストのシーンでちゃんと結論をだしていて、人形が救われた気がした。まあ、なんといってもぺ・ドゥナです。



9位「夏時間の庭http://ow.ly/QMrv 
フランス産。世代間による考え方の違いから家族を描いた話であるが、一方でモノにつけられた社会的な価値と私的な価値、そしてそれらの変化について問う作品だと思う。とある複製芸術が空間を埋めてしまうシーンは快感。



10位『チョコレート・ファイターhttp://ow.ly/QMeH 
タイ産。新生代のアクションヒロイン、ジージャーの衝撃!なぜか阿部寛が日本人のヤクザとして出演。覚醒したジージャーがカンフーアクションは美しすぎる。アクション映画なのに変な余韻を残す快作にして怪作。

11位 「スペル」
今年一番笑いました。なんでも突き詰めると笑いになるんだなあ、と心から、腹から笑った。



12位「ロルナの祈り」
思いが物語になる映画。



13位 「SRサイタマノラッパー」
2つのラップシーンが素晴らしい。魂を見ました。俺たちの映画。



14位「パイレーツロック」
フィリップシーモアホフマンのラジオDJに船酔いました。



15位「アバター
最高の映画体験でした。僕は完全にナヴィの味方でした。



16位「クリーン」
2000年代初めの映画で、前に見てたんですが、ちゃんとした公開は今年らしいので一応ランクイン。音楽は人を導きます。 倉庫炎上シーンは凄まじい。



17位「アンヴィル〜夢を諦めきれなかった男たち」
音楽ってすごいなあ、って思うラストに感動し、それでもこれってちょっとドキュメンタリーとしては作りすぎてるよなって思いながらも、あっけらかんと被写体になり、本気でぶつかり合うリップスさんとロブ・ライナーさんの友情に永遠を感じた。



18位「エヴァンゲリオン新劇場版:破」
感動しました。



↓忘れられないライン



19位「チェンジリング
これもなんといってよいか…刑を執行するシーンは鳥肌でした。



20位「リミッツオブコントロール」
ムラカミハルキさんがおっしゃっていた壁と卵の話に近いと感じました。体制にたいして個人がどのように折り合いを付ければよいか。そしてその方法は芸術だったり科学だったりします。1Q84好きな人はぜひ。

21位「ハウウェルズ家のちょっとおかしなお葬式」
大爆笑させていただきました。下劣なネタをとても知的に扱っている気がします。これも心の底から笑えた映画。



22位「レボリューショナリーロード」
鬼気迫る夫婦の関係に唖然とした。



23位「ウェディングベルを鳴らせ」
農家の息子が都会に出て花嫁を探すクストリッツァのコンカツコメディ。サイコー!



24位「屋根裏のポムネンカ」
今年の拾いもの。チェコ人形アニメですが、スターウォーズオズの魔法使いを合わせた感じ。最高に燃
える映画でした。オススメ!



25位「美代子阿佐ヶ谷気分
最後のすがすがしさ。芸術で飯を喰うってのは大変なのだなと。スパルタローカルズ、永遠に。



26位「今、僕は」
ひりひりする手持ちカメラが素晴らしいです。



27位「ウォッチメン
非常に面白かった。ヒーローものとして舐めたらいけないです。 ロールシャッハは信念を貫いてるヒーローが1番カッコいい説に当てはまるね。去年もそんなのいた気がします。



28位「脳内ニューヨーク
無限ループに陥る人生。人生ってそんなものなのかなとも。



29位「サマーウォーズ
とても楽しめました。あっという間の至福の時間。桜庭ななみちゃんサイコー!!!!



30位「ロボゲイシャ
これ自体相当好きなんですけど、マシンガールのインパクトを超えてはないなあという気がします。しかし井口イズムは本当に素敵です。



31位「THIS IS IT」
R.I.P



32位「マラドーナ
マラド!マラド!



33位「スラムドッグミリオネア」
大好きな映画です。



34位「キャピタリズム〜マネーは踊る」
マイケルムーアと一緒に見たよ。ムーアの中ではいまいちラディカルではなかったけど、まあ、資本主義という巨大な相手に立ち向かってます。



↓みんないろいろゆうけど僕は好きだよライン



35位「レッドクリフパート2」
炎の渦巻く海での合戦はかなり燃えました。



36位「2012」
切り裂かれる大地、押し寄せる高波!お前それだけがやりたいんだろエメ!山が爆発して発狂した兄ちゃんが呑み込まれるシーン最強だったなあ。ダライ・ラマが車の鍵を渡すという謎の浅さにビックリ。



37位「ベンジャミンバトン〜数奇な人生」
僕は好きですよ。人生についていろいろ学びました。



↓期待ほどでもなかったかなライン



38位「剣岳 点の記」
変な映画でした。山の精みたいな役の夏八木さんがサイコーでしたね。
スピリッツは素晴らしいですなあ。



39位「少年メリケンサック
田辺誠一がよすぎます。向井の音楽も最高!いいんだけど、クドカンでロックバンドの話ならもっと欲しかったかなあ。



40位「女の子ものがたり」
子供時代のシーンが再現フィルムみたいになってて残念。ただ、地方に住む女性の構造的な問題を描き出していて興味深かったです。大後寿々花ちゃんサイコーすぎます。



41位「動物農場」
資本主義社会を警鐘したオーウェルの原作をアニメ化。
これ、メッセージを伝える機能はしっかり果たしてる時点で、最高の状態なのだと思います。



42位「誰も守ってくれない」
これがドラマだったら全く問題なく見られてそうだから不思議 。ネットにおける誹謗中傷が重要なテーマとなっている割に、リアリティがおかしいと思いました。あと、映画として見に来たのに、公開直前のドラマスペシャルにあった全日談が前提となっていて、映画のお客を舐めないでほしいと思った。ただ、殺人事件の加害者になってしまった瞬間の沈黙を描いているところは緊張感があってドキドキハラハラさせられた。志田未来ちゃんは素晴らしい演技だったと思うけれど、脚本と演出をもう少し修正すべき、というか作ってる人たちがもう少しネットに対する見識があればよい映画になったと思う。



43位「ゼラチンシルバーラブ」
宮沢りえと永瀬、役所というキャスティングに期待したのだが、クリエイティヴな人々の雰囲気映画で終わってしまったのは残念。かなりフェティッシュな映像にどきどきしました。



↓う〜ん…



44位「しんぼる」
新しいことをやろうって心意気はいいけれど、…ごめん、面白く感じなかったんだ。松本人志は好きだけどね。



45位「20世紀少年第2章〜最後の希望」
「お前、アイツか?」というトヨエツのことばによって最後の希望も崩壊しました。あとトモダチが生き返ったのすげえ!ってことになってるけど、その辺のトリックもアヤフヤ…小泉響子役の木南晴夏サイコー!!!



46位「20世紀少年第3章〜ぼくらの旗」
30秒に1回ツッコミを入れられる楽しい映画です。別に思い入れもないから、能力や予算がなくてあーいう惨状になってるのならいいけど、いろんなオトナの事情でごっちゃになりつつ、(もっとできるはずの)堤幸彦が「これでいいっしょ」って感じでやってるのが伝わってくるのがもう嫌です。話題になってたオリジナルのラストも、神木君が美少年すぎただけのご都合主義じゃないですか。CGや道具の造形ロックフェスの様子(ただ、ほとんどの人が現代の服って開き直りすぎ)、主要メンバーのキャスティングなど、素晴らしい点はいっぱいあるのになあ。おもしろくできる体制がありながら、残念です。



さて終わり.来年もよい年になるといいね。