お台場合衆国でドロシーリトルハッピー♪

さてさて、当然のようにドロシーリトルハッピーお台場合衆国みちのくステージのことを少し。

セットリストは「Hi So Jump!」から。
この曲ってカラフルなイメージもあるし、透明感のあるイメージも受ける。ポップで前向きな応援歌なんだけど、「離れてても声が枯れても」という歌詞に熱いものを感じる。サビで前方を指差してからのジャンプ、ジャンプする前に腕の動きがあるのでとてもジャンプしやすいし、リズムに乗ることができて心地よい。なんとも理にかなった振り付け。

続いては「デモサヨナラ」。2回目のサビから「好きよー」という後にヲタから「俺もー」という合いの手が入る1回聞くと忘れられない衝撃の展開。これを繰り返していく。そのやりとりだけ見ると、ああアイドルヲタやっちゃてるわ…って感じがするのだが、これもとてつもなく心地よい。ちょっと爽やかでさえある。(このコミュニケーションはよくわからないけどすごい。)そんなやりとりをしながらファンのいない横方向に手を伸ばす鋭角な振り付け(見ればわかる)が、なんでそれをやるのかわからないけれどかなりストイック。謎の感動を覚える。あと僕が一番好きなところは最後のサビ前にマリちゃんが歌い上げるところ。エモい。モグワイの調子がいいときみたいにエモい。自分の心の中の一線を越える、針が振り切れる瞬間。ドロシーの作る音楽だけで泣ける一瞬。アイドルを見てきて本当によかったと思える一瞬がそこにはある。(なんて言っちゃって痛い…)

そして最後に「冬の桜」。僕はこの曲がもしかしたら、「デモサヨナラ」よりも好きよー(俺もー)。イントロがとても美しく(CDを聞いてても素晴らしいクオリティ)切ないんだけど全然過剰さのない、洗練されたメロディ。名曲だよこれ。名曲。5人で桜の木を表した振り付けなど、もうデビュー1年目と思えないほど(その前のキャリアもそれぞれあるみたいだけれど)素晴らしい。

たった3曲で、そりゃもっとやってほしいけど、満足できるこの感じ。
この半年間のドロシーの物語やMIMORIちゃんがいま日本全国にいるアイドルの中でも相当な可愛さなんじゃないかってことなど、いろいろと語りたいことはあるのだけれど、1回見ただけで惹かれる人が多いらしいのは、とにかく楽曲とパフォーマンスとその姿勢によるものだと思う。あとね、メンバーひとりひとりが謙虚すぎて泣ける。

ほとんどの曲の作詞曲を手がけているのは坂本サトル
僕が中学生のとき、初めてギターを買ってもらって毎月買ってたギターの雑誌によく出ていた。全国を弾き語りしながら、「天使達の歌」という曲をヒットさせたシンガーソングライターで、もともとはジガーズサンっていうバンドの人。(そのころは知らない。)ちょっとコード譜とか見たりしてた。
それからあまり見る機会がなくなって、僕が彼の名前を最後に見たのは石井寛監督の「tokyo.sora」という映画に俳優として出演していた坂本サトルだったと思う。2006年くらいに見たいのかな.あ、坂本サトル懐かしいー!なんって思った記憶がある。
そしてどこで何をしているのか全然知らないままに、先週の土曜にドロシーを見てプロデューサーを見て…あ…ってなって、ああ、これ、人生っぽいな、って、思った。
人生って長いスパンでいろいろ繋がるんだなって。

avexからデビューしてこれからどうなるのかはわからないけれど、坂本サトルの一貫したプロデュースで作品を発表していけば、ブレないでドロシーの世界観が作って行けるんじゃないかと思う。曲のバリエーションはいっぱいあるんだけど、総じてロックなんだよなー。
ははっこれからも楽しみだね。


この曲のサビ終わりがカッコいい。どこかで聞いてるメロディーやアレンジだけれども振り付けだけ、や、フリが止まった瞬間にガンアガるってのはなかなかないww