ドロシーリトルハッピー in 香港

ドロシーリトルハッピーの出演する@jamの「Kawaii POP fest」に行ってきました。いろんな経験や気づいたことがあったけど、まずは取り急ぎの感想を。


国際展貿センター、通称 E MAX内にあるMusic Zoneというライブスペースへの出演でした。

現地のお客さんが普通にドロシーのTシャツを買って着ている姿が印象的でした。何人かの人に好きなメンバーを聞いてみてもみんなさらっと応えてくれますし、TIF2012でドロシーを見たという方や仙台のクリスマスライブにいらしたとう方などもいらっしゃいました。まりちゃんに平仮名でとても一生懸命にお手紙を書いている方もいらっしゃって、仙台に居住しているドロシーが、外国の人にも元気を与えているんだなと思うと、とても誇らしくなりました。

日本からきたお客さんは、オフィシャルツアー参加者が20名と、各自で手配して来られてる方が10名弱ほどいらっしゃったでしょうか。
そして、会場のキャパはリキッドぐらいの大きさでしたでしょうか。

決して安くないお金を取ってワンマンショーを外国のファンに魅せる機会が成立する。経営的な部分はわからないけど、イベントの狙いに対してはちゃんと応えている。
明確な志を持った彼女たちの頑張りの結果、こういったチャンスが巡ってきたんだと思います。

1日目は現地時間2時からのスタート。オープニングアクトで香港のガールズバンド、CHOCOのみなさんが生演奏で会場を沸かせてくれました。スキャンダルのカバー(日本語の発音完璧!)を一曲めに持ってきて親しみやすかったけど、その後に3曲ほど披露したおそらく彼女たちのオリジナル曲もよかったですよ。ギターの子がかっこよかったなあ。


さてさて、CHOCOさんのロックな時間が終わった後には、ついにドロシーがステージに立つ出番。何か自分の中で大きな節目という感じがして、連続ドラマの最終回みたいなテンションです笑
始まりは新曲「coloful life」、少し緊張した様子も見られましたけど、4月末の定期で見たときより力強さやフリのシャープさが増している印象を強く受けました。初海外での記念ライブみたいなのではなくて、日本でよく感じること、こんな短い間にも確実に技術が向上してるんだなあ、とか、また少したくましくなったなあ、とか香港の地でも気負わずいつものドロシーを見せてくれた感が強かったように思います。1日目は、アルバム「Life goes on」収録曲が中心で、最近の曲が多めなセトリだったと思います。
香港の現地コーディネーターをしてくださった(もちろん初めてドロシーを見る)トーマス氏曰く「普通の(飲茶を食べている親しみやすい女の子の)ときからは考えられない“パワー”があることにとても驚いた」そう。なるほど、ドロシーの発する「パワー」、ステップの力強さだったり、拳を掲げるときの勢いだったり、歌声の説得力だったり、まりちゃんの月曜ビームの威力だったり、お客さんとの掛け合いもあるかもしれない。女性ユニットに対して「パワー」と評するとちょっと違和感あるかもしれないですけど、アイドルを知らない香港のおじさんがそう評したこと、気功?オーラのようなもの?なんだかとってもしっくりきました。

2日目の昼は現地の飲食店でメンバーと共に円卓を囲んで飲茶を。レポなんかにするとオンラインオフライン共々事故りそうなので詳細は聞いてください笑 
香港ならではのこのイベントで食卓を囲んで感じたのは、彼女たちって「高みを目指す表現者としての彼女たちのプロ意識」と「夢を与えるアイドル特有の親しみやすさ」の両方をバランスよく持っているなあということでした。

2日目のライブは11曲しかやっていないということが信じられないほど、濃密なライブでした。「デモサヨナラ2012」に入ってる曲も多く坂本サトルさんの楽曲郡を軸に、それぞれ、テイストの異なった楽曲をひとつひとつじっくり楽しめるかなりの良セトリだったのではないかなと思います。「どこか連れていって」を聴きながら自分が今ここにいてドロシーの歌を聴いていることについて思いをめぐらせていました。ドロシーに出会わない、出会っても好きにならない人生だってあったかもしれない。異国の地に足を運び、ドロシーの曲を聴いて最高だと思えることがこの上ない幸せなことだなと噛み締めていました。

このライブは、自分が見てきたドロシーのライブの中でも有数のものでした。はるばる異国に赴いているからというだけではない。お客さんいつもより少ないから支えてあげなきゃっていう気持ちだけではないんだ。彼女たちとファンが歩んできた物語、この溢れそうな思いでいっぱいの会場の雰囲気を日本の満員のホールでたくさんのお客さんが感じてもらいたい、いつかそんな日がくるはずだってことを考えていました。

2日目は、ことばにできない思い出のライブになりました。終演後も感動でしばらく放心ぎみでした。ミート&グリーティング(a.k.a akushukai)では感想を伝えるというよりも、ただただ「(ここに連れて来てくれて、こんなに感動させてくれて)ありがとう」という気持ちと「あんたらすごいよ、未来をお願いするよ」という気持ちで、大切な時間を共有しあってる仲間みたいに勝手に感じさせてもらってました。メンバーのとっても嬉しい反応も聞けました。


今回の香港は、「ドロシーが来るのを待つ」か、「ドロシーに会いに行く」だけではなくて、「ドロシーと知らない場所へ行く」というかけがえのない経験となりました。「風よはやく」「ドロシーの世界一周夏物語」「未来へ」「未来への虹」など、楽曲のタイトルのごとく、これからもドロシーが「どこか連れていって」くれると思うし、僕らも「どこか連れていって」あげられるように、何度も何度も、素晴らしい瞬間に立ち会えるように応援できたらいいなと感じました。


ライブ後タクシーに乗って行った駅のHMVでたまたまドロシーTを着ている現地ファンを発見して驚き。こんな光景がいろんな場所に広がっていったらいいなあ。

プレイベントの様子