佐野友里子がステージに帰ってきた夜。

AKB8期研究生だった佐野友里子
AKBの過度期の中、8期生の後ひとり、研究生の劇場公演を守った佐野友里子
そしてセレクション審査によってAKBとしての生活を終えた佐野友里子



佐野友里子が愛乙女☆DOLLの4期研究生としてアイドルとしての活動を再開した。
9月11日、ドンキの8階の向かいのソフマップ8階で佐野さんがステージに立った。
自分が入場したときにはライブは始まっており、すぐに、歌って踊る佐野さんを見つけた。最後尾だけどとても近くに感じた。
初めての、そして久々のステージで緊張していたと思うけど、とても丁寧に、決めるところはシャキッと決めて踊っていて、歌も安定していて、このグループにとっては即戦力だとひと目でわかる感じがした。
かなり汗をかいていて終盤には前髪が崩れており、他のメンバーから「ゆりりん汗かき過ぎててサウナみたいに暑い、新陳代謝いいんですね」って突っ込まれる場面も。
彼女には大きな経験と語られるべき歴史があるけれども、新入りの研究生としてのまじめで謙虚な雰囲気はとても好感がもてた。



ここまで書いてきてなんなんだけど、自分は佐野さんがAKBにいたころに推してたわけでもないし、話したこともない。研究生の中でルックスがかなり好きだなあと思っていただけで、彼女の劇場での評判はむしろ辞めてから知った。
ただ、8期で頑張っている佐野さんはどうなるんだろうと思っていた矢先、セレクション審査の発表によって突然佐野さんが劇場をあとにしてから、ずっと気になっていた。

佐野さんにとってAKBの日々とはどんなものだったんだろうと。


約2年の歳月を経てまたステージに戻ってきた佐野さんからは、ほんとにステージが好きなんだなあという気持ちが伝わってきた。別にそれが自分の問いかけに対する答えにならないんだけど、なんとなくすっきりしたというか…とにかく佐野さんがステージが大好きなことだけは、この世で確かなことだといえる。
幻想や理想のバイアスがかかるアイドルの世界の中で「確かだ」って思える、そんなきわめて純粋な喜びを感じられて、ああアイドルっていいなと初期衝動めいた感情に浸った。



無事ライブは終了し、握手会へ。握手会&チェキ会と銘打たれていたが、佐野さんのチェキはまだ解禁していませんとのこと。インストアの整理券は完売したようで、ちょっと違った雰囲気をかもし出してる人々のコミュニティがあり、佐野さんに会いにきたんだろうなあと想像がつく。「ゆりりんへ」と中央に書いた色紙に寄せ書きを集めている人もいた。  ゆりりん、お帰り。



ここにたどり着くまでいろんな苦悩や努力があっただろけど、とにかく素敵な夜だった。
彼女の真面目さやひたむきさにまた出会えたことがとても嬉しくて。

佐野さんが昇格を目指すグループ、愛乙女☆DOLLについてはまた今度書けたらいいなあ、また会いに行こう。