美代子阿佐ヶ谷気分

映画「美代子阿佐ヶ谷気分」を見た。

分裂症を患い、宗教に傾倒しながらも、私小説ならぬ、私漫画を描き続ける漫画家・安部愼一と彼の漫画のモデルであり、どんなことがあろうが常に彼によりそうその妻・美代子の人生を彼の私生活に起きた出来事と、私生活をビー玉に表象されるシュールレアリスムのフィルタを通した彼の作品を映像化し、二人の人生を物語っていく。


終盤、20数年ぶりに再開した編集者に、彼の二人の息子のバンドであるスパルタローカルズの曲を聴かせて放った
「創作で食っていけるというのは立派なものですよ。」
というようなセリフがあまりにも重い。