いちパフュヲタから見た「柏木由紀」というアイドル

「アイドルなんて好きになるはずじゃなかった。」これはPerfumeにやられてしまったあとの自分の思いなのだが、同じように「AKBなんて好きになるはずじゃなかった。」という気持ちをもたらしたのはゆきりんこと柏木由紀なのである。

で、ゆきりんの魅力についてブログ書いてよっていう注文がうっすらとあったので、ちょっとアップしてみようかと思った次第。なーんとなく、こじつけなんだけど、それぞれの要素パフュと関連づいてるな、なんて思ったりしてw 以下、柏木呼ばわりw

「体育会系な縦社会のノリでは控えめ」

AKBではクラスの中心的存在になるような体育会系ノリのメンバーも多い中で、自分から輪の中心となるような人間ではない。オリジナルメンバーや旧チームKのメンバーとの仕事ではやはりひとつ前に出てこない感がある。一方で自身がパーソナリティを務めるラジオのときはある種狂ったように、かなりどうでもよい話題を散々引っ張ったりしてよくしゃべるといった印象。気心のしれたメンバーのときは遠慮する姿勢はみられず、ホームのときはのびのびとしている。


「母親との上京」

柏木はオーディション合格後、母と2人で東京に暮らしている。AKBの地方組は東京で他のメンバーと共同生活を送ることも多いみたいだが、家族の運命も巻き込んだ一代プロジェクトとなっている。ちなみにまとまったお休みをもらえないようで、上京後一度も鹿児島の実家には帰っていないというからこちらは大変だなあとつくづく思う。


「ライブでのスイッチオン」

 楽曲によってシリアスな表情、ザ・アイドルであるウィンク、低音重視の歌い方、ジョニーロットンみたいなわざと声を引きつらせた歌い方、素直な歌い方、様々なパターンを持っていてダンスもひと目で彼女だとわかるような独特の姿勢とクセがある。MCなどにおけるから一転、ステージ上の柏木はコンセプトのある曲ではまるでスイッチが入ったように世界観を作ってオーディエンスを支配し、自由な身振りが許された曲では爽やかな笑顔をふりまいてくれる。


「最終目標としてのアイドル」

 歌手や女優へのステップアップとしてのコンセプトが強かったり、AKBであることにがひとつのゴールになっちゃう恐れも出て来てる中、柏木は40歳までアイドルを続けたいとコメントしている。彼女にとってAKBはネクストステージへのステップアップの手段ではなく、アイドルという自己表現のステージなのである。だからAKBを辞めることがあっても彼女のスタンスは変わらないのかもしれない。もともとハロプロのヲタでモーニング娘。のオーディションに苦渋をなめた経験もあるのだが、彼女は今AKBというステージですでに夢をかなえていて、その夢はきっとずっと続いていく。メソッドでもスキルを表現する場所でもない、存在そのものとしてのアイドル。それを意識的にできているのはAKBだと柏木以外僕はあまり浮かばない。日本のアイドルの伝統を継ぐ数少ない存在なのである。

選抜総選挙の投票結果を受けてのコメントの際は、自分の人生を振り返りながら自分が歩んできた道は間違っていなかったと爽やかな笑顔でファンに伝える本当に素晴らしいものだった。そんな柏木の姿には尊敬の念すら覚える。


「芸能人感覚なし」

一応今売れに売れているAKBにおいて現場的な目線でもおそらく人気面で確実にトップ10には入るであろう柏木だが、彼女の言動には飾ろうとか、ナチュラルを心がけるといったそぶりがない気がする。まず、明らかに大きなリアクション。あれは普通わざとらしく見えるから自重すると思うのだが、そんなこともなく、そればかりか「私はリアクションが大きい」と常々語っている。またブログも普通のことしか書かない。変にすべり笑いを取ったり、落ちをつけたり、気取ったことを書いたりしない。いつも話題は仕事における普通のこと。かといってアホッっぽくみえることもなく、とても不思議なバランスなのである。109のネイルサロンに行ってきただとか、雑誌を参考にして服を選ぶ発言、私服のブランド名を全身分載せたりしてしまうのも、普通、しなくね?って思うw だってモデルとして載ってるメンバーもいるし、自分もたまにそういう服の仕事あるでしょうに…とてもミーハーな感じ、まるで昨日鹿児島から状況してきたようなw もちろんそんなところも彼女の魅力なのであるが。

ちょっとだけ世間を騒がせているグラビアの要素をあげるまでもなく、柏木さんはアイドルとして希望でしかない。彼女がAKBでどんな位置になるかが、今後のアイドルのあり方を決定づけるといっても過言ではないのであるっ!!!

というお話でした笑